第1章 クレジットカードの起源と誕生
〜二者間契約から三者間契約へ〜
○二者間契約とは
信販会社が登場する以前、一般消費者が何らかの商品を購入したい時に、商品が高額であるなどの理由でその場で代金を支払えない場合、販売者自身が代金を立て替えて、月賦支払いなど、後払いで支払いを受け付ける販売の形態が当時の信用販売の主流でした。
しかし、販売会社の手持ち現金の少なさから、月賦支払いを受け付けるのが困難になってしまったり、月賦支払いでの販売情報の管理など業務負荷が増加するというような問題も抱えていました。それらの問題は信販会社の出現、三者間契約という形態の出現により解消される事になります。
○三者間契約とは
信販会社など第三者が代金を消費者に代わって販売会社に立替払いすることを言います。
例えば、ある信販会社を通し、買い物をした場合、一時的に信販会社が商品代を負担し、消費者は 月賦支払いなどの後払いの形式で信販会社に商品代を支払います。それにより、二者間契約では販売会社の、手持ち金の少なさやそれまで行っていた月賦支払い情報の管理等、業務改善にもつながりました。
※現在では、分割払いで商品を購入する場合、ほとんどのケースで信販会社が介在し、クレジットカード利用を通じての三者間契約は広く一般的なものとなっています。
〜クレジットカードの誕生〜
クレジットカードは、1900年代初頭のアメリカにおいて、航空会社やホテル、大手百貨店などが、大量の顧客情報を正確に、そして大量に処理を行う為に発行したのがその始まりです。しかし、当時は、冊子や帳簿などに加盟店のサインなどが入った形式の物であり、
現在のプラスチックのカードではありませんでした。
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